トイレのネズミと兵糧庫のネズミ

司馬遷の『史記』によれば、中国秦代の宰相である李斯には、こんなエピソードがあります。

あるとき、李斯は役所のトイレに住むネズミを見ました。トイレのネズミはいつも人や犬にびくびくおびえながら生活し、汚物を食べ、やせ細っています。しかし別のとき、李斯は兵糧庫のネズミを見ます。兵糧庫のネズミは粟をたらふく食べ、人や犬にまったく心配せず悠々暮らし、肥え太っています。これを見た李斯は「人の才不才などネズミと同じで、場所が全てだ」と嘆息した、と言います。

よくよく考えれば、トレードルールもネズミと同じで、相場環境が大切だと言えます。いくら優位性の高い買いルールでも、環境が弱気相場であれば、いつも急落にびくびく怯えながらトレードし、小さな利益で満足しなければなりません。反対に、上昇相場が続く相場環境であれば、大きなストレスを抱えることなく、大きな利益を得ることができるでしょう。

システムトレードを行うに際して、このような相場環境を見回して、自分がトイレのネズミか、兵糧庫のネズミかを確認するのは、意外と大切なことかもしれません。たとえば、2013-2017年の上げ相場においては兵糧庫のネズミだったが、いつのまにか今は、トイレのネズミになっていることもあり得ることです。

今の私のルール構成を見ると、買いルールに比べて売りルールのバラエティーが乏しいので、やはりトイレのネズミになってしまっています。このままではまずいので、この週末は、新しい売りルールの開発に努力を傾けてゆきたいと思います。

 

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