「節分天井、彼岸底」という格言が知られています。これは、新春相場が1月いっぱい続いて上昇し、節分(2月上旬)に高値をつけ、その後は3月決算に向けて調整して下落し、彼岸(3月中旬)に安値をつけるという相場の動きを表しています。
昨年末の暴落のリバウンドという側面が強いですが、1月中はかなり上昇してきました。そして、間もなく節分を迎えます。このアノマリーを信じるかどうかは別として、気を引き締めていくことはとても重要なことかと思います。
全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)は、金融機関として、
「危機が予防可能かうんぬんよりも、危機は起こりうるという前提でリスク管理することが大切だ」
と語っています。
また、日銀の中曽・前副総裁はこう語っています。
「見たくない現実でも直視する目を持って悪いニュースほど、まず関係者が共有しなければならない。それがいざというときに正しい初動・スピーディーな対応を可能にする。常に最悪を想定して、可能な限り策をあらかじめ考えておいて、その上で最善を祈るしかない。最悪が現実になった場合には、考えておいた策を果断に勇気をもって実行すれば良い。ですから、最悪が起きないことを祈るだけというのは、文字通り最悪だ」
お二人の経済界の重鎮の言葉は、この時期にトレードを行う者として、真摯に受け止める必要があるかと思います。
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